特集 Controversies in perinatology 2023 新生児編
慢性肺疾患予防としての対応―カフェインを使用する
モハメド ハメド フセイン サレー
1
,
難波 文彦
1
HUSSEIN SALEH Mohamed Hamed
1
,
NAMBA Fumihiko
1
1埼玉医科大学総合医療センター小児科
pp.32-35
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000740
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はじめに
未熟児無呼吸発作は,NICUでもっともよくみられる疾患の一つである。無呼吸発作の発生は在胎期間と負に相関し,在胎期間29週未満の児ではほぼ全員,29~30週の児の85%,31~34週の児の20%で発生する。無呼吸発作の重症度は,致死的なものから自然回復するものまであるが,成熟とともに改善する。無呼吸発作に対する介入は,最終的には侵襲的人工換気となり,圧または容量損傷による肺傷害の進行および新生児慢性肺疾患(chronic lung disease:CLD)の発症にも関与する。
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