特集 Controversies in perinatology 2023 新生児編
超低出生体重児の人工呼吸換気―NAVAを積極的に導入する
小田 新
1
ODA Arata
1
1長野県立こども病院新生児科
pp.26-28
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000738
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はじめに―超低出生体重児の呼吸管理の問題点
わが国の超低出生体重児(extremely low birth weight infant:ELBWI)の生存率は高いが,慢性肺疾患(chronic lung disease:CLD)の発症率や重症度は高い1)。ELBWIに対しては救命を目指す時代から,いかに後遺症を減らすかという時代に突入し,CLDの抑制は喫緊の課題である。ELBWIの生存率向上とCLDの抑制の両者を実現できているのはカナダとフィンランドであるという報告もあり2),筆者が留学したフィンランドでは神経調節補助換気(neurally adusted ventilatory assist:NAVA)が多用されていた。
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