特集 Controversies in perinatology 2023 新生児編
超低出生体重児のIVH予防―積極的にインドメタシン予防投与を行う
山本 裕
1
YAMAMOTO Yutaka
1
1岐阜県総合医療センター新生児内科
pp.47-50
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000744
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はじめに
早産児においては,急性期に回避すべき合併症の一つに脳室内出血(intraventricular hemorrhage:IVH)が挙げられる。Papile grading systemで3度以上の重度IVHは運動神経発達予後に影響を与える可能性がある。IVHの原因は多岐にわたる。血管,血流,血圧,血液量,血中浸透圧の変化など,さまざまな因子が複雑に絡み合って発症すると考えられている。IVHの病態を検証していった歴史的推移,インドメタシン予防投与の有効性とその病態生理,IVH予防にインドメタシン以外のシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase:COX)阻害薬にもIVH予防効果があるのかを説明する。
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