増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
新生児・乳児の栄養
8.食物アレルギー
4)食物アレルギーの診断と治療
本多 愛子
1
,
今井 孝成
1
Honda Aiko
1
,
Imai Takanori
1
1昭和大学医学部小児科学講座
キーワード:
食物アレルギー
,
食物経口負荷試験
,
特異的IgE抗体検査
,
皮膚プリックテスト
,
コンポーネント
Keyword:
食物アレルギー
,
食物経口負荷試験
,
特異的IgE抗体検査
,
皮膚プリックテスト
,
コンポーネント
pp.722-725
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000680
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食物アレルギーの総論
食物アレルギーとは「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して,生体にとって不利益な症状が惹起される現象」と定義される。食物アレルギーには臨床型分類があり,IgE依存性と非IgE依存性に大別される。乳児期に発症の多いIgE依存性の病型には,即時型と食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎型が含まれる。一方で,新生児・乳児期に多い非IgE依存性の病型には,新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症(消化管アレルギー)がある。同病型は本書別項で扱われているので,参照されたい。
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