増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
新生児・乳児の栄養
8.食物アレルギー
5)新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症(新生児・乳児消化管アレルギー)の診断と治療
山田 佳之
1
Yamada Yoshiyuki
1
1東海大学医学部 総合診療学系 小児科学
キーワード:
新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症
,
food-protein induced enterocolitis syndrome (FPIES)
,
food-protein induced allergic proctocolitis(FPIAP)
,
food-protein induced enteropathy(FPE)
Keyword:
新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症
,
food-protein induced enterocolitis syndrome (FPIES)
,
food-protein induced allergic proctocolitis(FPIAP)
,
food-protein induced enteropathy(FPE)
pp.726-729
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000681
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2000年頃から本症(新生児・乳児消化管アレルギー)の増加がいわれるようになり,2000年代後半から新生児や乳児の領域において新生児・乳児消化管アレルギーという用語が使用され,認知が広がった1)。一般に特異的IgEの関与が少なく,典型例は非IgE依存性アレルギーである。疾患概念は1970年前後からある程度確立したものが存在したが,臨床像がやや異なっていた。小児消化器分野でも重要な疾患であり,近年,我が国では消化器,アレルギー両方の分野の専門家が会して議論され,新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症としてガイドラインが公開された2)。
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