連載 古典あれこれ
錐体外路の研究と学生教育に情熱を注いだ平澤興
加我 君孝
1,2
Kimitaka Kaga
1,2
1国立病院機構東京医療センター・感覚器センター
2神尾記念病院
キーワード:
視覚聴覚二重障害
,
Ryan夫妻
Keyword:
視覚聴覚二重障害
,
Ryan夫妻
pp.92-99
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001966
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はじめに
1930年代の米国におけるRyan夫妻による視覚聴覚二重障害の実情の報告は,1939年にFowlerが編集した“Medicine of the ear”の第17章にあたる。
現在の日本では耳鼻咽喉科の外来で視覚聴覚二重障害の小児や成人を診察することは稀である。筆者は成人では先天性盲でその後重度感音難聴を合併した患者の人工内耳手術に取り組んできた。小児では未熟児網膜症に合併した乳幼児や,盲学校より紹介された難聴合併の生徒を診察する機会が多い。臨床の場で,二重障害児の教育はどのようなものか,成人例の社会・経済的支援はどのようであるかを知り,理解したくなる。米国のヘレン・ケラーの教育を担当したアン・サリバンの教育の挑戦から始まる,米国での視覚聴覚二重障害の教育の歴史はどのようであったか。今回訳出したRyan夫妻の以下の報告は大いに参考になる重要な資料である。

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