薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
精神
41 錐体外路症状
-ドパミン,セロトニンと錐体外路症状の関連は?
三輪 高市
1
1鈴鹿医療科学大学薬学部 教授
pp.694-695
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040099
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錐体外路症状(EPS)は,アセチルコリン神経系とドパミン神経系の活性のバランスが崩れることで引き起こされます.脳のドパミン神経系の一つである黒質線条体神経路では,ドパミン神経はアセチルコリン神経系に作用してアセチルコリンの遊離を制御(抑制)しています.抗精神病薬によってドパミン神経の活動が弱くなると,見かけ上,アセチルコリン神経系の活動が活発な状態になりEPS が引き起こされます(図1).
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