特集 先天性難聴への対応
先天性難聴のリスク因子とワクチンによる予防
安達 のどか
1
Nodoka Adachi
1
1埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
先天性難聴
,
難聴リスク因子
,
ワクチンによる難聴予防
,
新生児聴覚スクリーニング
Keyword:
先天性難聴
,
難聴リスク因子
,
ワクチンによる難聴予防
,
新生児聴覚スクリーニング
pp.719-722
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000184
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はじめに
先天性難聴は既知の通り,全領域の疾患をスクリーニング検査の中でも新生児聴覚スクリーニングでの難聴発見率は高く,またその後の子どもの日常生活上のコミュニケーション能力に大きな影響を及ぼす可能性がある疾患である。その新生児聴覚スクリーニングの存在にもかかわらず,特に未受検の場合は,現在までに報告されているリスク因子を知った上で診療にあたると難聴の早期発見につながる可能性が高まる。先天性難聴のリスク因子を知った上で,難聴精査が可能な環境である場合は,新生児科との連携が重要となり,また難聴が精査できない環境下の場合でも,早期に難聴を疑い速やかな精密機関への紹介が重要となる。
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