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特集 小児難聴を究める!
《各種小児難聴の最新情報》
母子感染による先天性難聴—最近の動向とフォローの実際
Hearing loss with congenital infection: recent trends and practical follow-up
南 修司郎
1
Shujiro Minami
1
1国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
非対称性難聴
,
進行性難聴
,
遅発性難聴
,
重複障害
,
新生児聴覚スクリーニング
Keyword:
非対称性難聴
,
進行性難聴
,
遅発性難聴
,
重複障害
,
新生児聴覚スクリーニング
pp.608-611
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202758
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POINT
●システマティックレビューでは先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染児の難聴発生率は12.6%と計算されている。
●先天性CMV感染症に対して,聴力の改善と難聴の進行予防を目的としてバルガンシクロビル内服やガンシクロビル点滴静注による治療が行われている。
●新生児スクリーニングにpassした場合でも,先天性CMV感染症と診断された乳児は長期的に追跡する必要がある。
●先天性風疹症候群では,出生直後から難聴である例,出生直後はほぼ正常の聴力であっても徐々に進行する例,2〜3歳頃までに遅発性に難聴が生じる例がある。
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