特集 先天性難聴への対応
先天性難聴児の喃語・音声の発達
富澤 晃文
1
Akifumi Tomizawa
1
1国際医療福祉大学保健医療学部言語聴覚学科
キーワード:
先天性難聴
,
喃語
,
音声発達
Keyword:
先天性難聴
,
喃語
,
音声発達
pp.791-796
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000199
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発話と聴覚フィードバック
耳の聞こえる子どもは,他者との相互コミュニケーションの中で,音声情報を耳から知覚し,自ら音声を発する経験を重ねることによって,音声言語を発達的に学習していく。これに対して先天性聴覚障害(言語習得前失聴)は,他者が発した音声の聴取だけでなく,自分の声を自分の耳で聞くという聴覚フィードバックの機能も障害されるため,音声の知覚(=聞く)だけでなく表出(=発話する)という2面の習得において不利が生じる。
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