特集 咀嚼と嚥下と誤嚥性肺炎
咀嚼,嚥下,誤嚥性肺炎に関わる基礎知識
咀嚼嚥下の特徴―固形物嚥下と液体嚥下の違い
松尾 浩一郎
1
Koichiro Matsuo
1
1東京医科歯科大学大学院地域・福祉口腔機能管理学
キーワード:
咀嚼嚥下
,
プロセスモデル
,
stage II transport
Keyword:
咀嚼嚥下
,
プロセスモデル
,
stage II transport
pp.490-494
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000123
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咀嚼嚥下の概要
液体の嚥下と食物の咀嚼嚥下では食物の送り込みのプロセスと嚥下惹起のタイミングが異なる。それぞれの摂食嚥下の動態を生理学的に説明したモデルが4期モデルとプロセスモデルである。4期モデルは液体嚥下の動態を説明するモデルであり,プロセスモデルは,咀嚼嚥下を理解する上で必要なモデルである。摂食嚥下障害の臨床で一般的に用いられている5期モデルは,これらのモデルに捕食までの先行期を加えたモデルである。
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