Japanese
English
特集 耳鼻咽喉科領域のアンチエイジング
咀嚼・嚥下機能
Mastication and swallowing function
大前 由紀雄
1
,
大橋 敏雄
2
Yukio Omae
1
1医療法人尚寿会大生病院耳鼻咽喉科
2医療法人尚寿会大生病院歯科・口腔外科
pp.565-571
発行日 2012年7月20日
Published Date 2012/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102238
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Ⅰ はじめに
アンチエイジング(抗加齢医学)は,“元気で長寿を享受する”寿命の質の向上を目ざした理論的・実践的科学である。近年,アンチエイジングは,さまざまな領域で注目されているが,咀嚼・嚥下機能の領域では,十分に取り組まれているとはいえないのが現状である。一方,高齢者の摂食・嚥下障害は,栄養障害,気道管理,QOLの点から注目され,摂食・嚥下リハビリテーションとして広く実践され成果を挙げている。こうした手法は,咀嚼・嚥下機能のアンチエイジングを目指した予防医学的へ発展していく可能性もある。
本稿では,高齢者の咀嚼・嚥下障害に対する取り組みを概説し,今後のアンチエイジングへの展開の可能性を紹介する。
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