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特集 腎疾患治療薬 フロントライン
各論
第2章 慢性腎臓病・透析合併症
5.慢性腎不全用薬:クレメジン
Kremezin
山本 卓
1
Yamamoto Suguru
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 腎研究センター 腎・膠原病内科学分野
キーワード:
経口吸着炭薬
,
AST-120
,
インドキシル硫酸
,
心血管イベント
,
感染症
Keyword:
経口吸着炭薬
,
AST-120
,
インドキシル硫酸
,
心血管イベント
,
感染症
pp.151-155
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002123
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1 はじめに
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の進展防止には糖尿病性腎症,慢性糸球体腎炎,腎硬化症など原因となる疾患に対する特異的な治療に加え,CKDに共通かつ固有の病態への対応が重要である。ウレミックトキシンはCKDの進行により体内に蓄積し,腎機能障害のさらなる進展とCKDに関連した種々の全身疾患の発症に影響する。そのなかでもインドキシル硫酸をはじめとする腸管由来で蛋白結合性の高いウレミックトキシンは,CKD関連疾患に関連することが報告されている。クレメジン®は,蛋白結合性の高いウレミックトキシンを経腸的に吸着する活性炭であり,腎保護作用とCKD関連疾患への対応が期待されるためわが国を中心に使用されている。

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