Japanese
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特集 腎不全合併症に関する最近の進歩
慢性腎不全 大腿骨近位部骨折
Hip fracture
栗島 宏明
1
KURISHIMA Hiroaki
1
1仙台赤十字病院整形外科・人工関節センター
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
慢性腎不全
,
透析
,
人工骨頭置換術
,
骨接合術
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
慢性腎不全
,
透析
,
人工骨頭置換術
,
骨接合術
pp.631-635
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001315
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はじめに
骨の脆弱性をベースとし,転倒などの低エネルギー外傷によって発生することの多い,大腿骨頸部骨折および大腿骨転子部骨折をまとめて大腿骨近位部骨折と呼ぶ。わが国での発生率は40歳から年齢とともに上昇し,70歳を過ぎると急激に上昇するため1),一般的には高齢者の骨折と考えられている。しかし,透析患者では一般人口よりも4~6倍大腿骨近位部骨折が多く,65歳以下に絞れば末期腎不全では10~100倍の骨折リスクになると報告もあり2,3),腎臓内科の先生が本骨折に出会う頻度は高いと考えられる。
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