Japanese
English
特集 腎疾患の診断と治療 最前線
VI.各論5:泌尿器疾患(診断と治療)
9.尿膜管疾患
Urachal disease
矢西 正明
1
,
木下 秀文
1
Yanishi Masaaki
1
,
Kinoshita Hidefumi
1
1関西医科大学腎泌尿器外科学講座
キーワード:
尿膜管疾患
,
尿膜管膿瘍
,
尿膜管癌
,
腹腔鏡手術
Keyword:
尿膜管疾患
,
尿膜管膿瘍
,
尿膜管癌
,
腹腔鏡手術
pp.453-456
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001647
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 はじめに
尿膜管は,胎生期に膀胱頂部と臍部をつなぐ管腔で,出生後は自然閉鎖して正中臍索となる。しかし,出生後も退縮せずに尿膜管が開存すると尿膜管遺残となる。開存の部位により尿膜管開存,尿膜管洞,尿膜管囊胞,尿膜管憩室の4つに分類される(図1)1)。最も頻度が高い尿膜管遺残部位は尿膜管洞で,思春期から若年期になってから,臍部の感染による排膿を契機に診断に至ることが多く,一般的に尿膜管膿瘍として診断される。一方,尿膜管遺残部位に稀ではあるが,尿膜管癌が発生することがある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.