Japanese
English
症例報告
尿膜管遺残の4例
Four cases of urachal remnant
笹本 聖人
1
,
藤﨑 亜紀
1
,
藤﨑 伸太
1
,
今福 信一
2
Kiyohito SASAMOTO
1
,
Aki FUJISAKI
1
,
Nobuta FUJISAKI
1
,
Shinichi IMAFUKU
2
1医療法人修腎会藤﨑病院皮膚科
2福岡大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Fujisaki Hospital, Karatsu, Japan
2Department of Dermatology, Fukuoka University Faculty of Medicine, Fukuoka, Japan
キーワード:
尿膜管遺残
,
尿膜管臍瘻
,
尿膜管膿瘍
Keyword:
尿膜管遺残
,
尿膜管臍瘻
,
尿膜管膿瘍
pp.165-170
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204998
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要約 症例1:33歳,男性.主訴は臍部の疼痛と排膿.MRIにて臍部の深部に膿瘍を思わせる周囲濃染構造を認めた.症例2:14歳,男性.主訴は,臍部の疼痛,腫脹,腫瘤.CTにて臍の結節性病変と連続して腹腔内に内部不均一な低吸収腫瘤を認めた.症例3:16歳,男性.主訴は臍部の疼痛,紅色腫瘤.CTにて臍に1.5cmほどの結節を皮下から一部腹腔内に認めた.症例4:26歳,女性.主訴は,臍部の疼痛,排膿.CTにて臍直下の両側腹直筋内背側,腹膜の前方に囲まれた部位に囊胞状構造を認めた.4例とも尿膜管遺残(尿膜管臍瘻)と診断した.尿膜管遺残は,主に泌尿器科,外科からの報告が多いが,皮膚科を受診する場合もある.臍の病変をみた際には積極的に画像検査を行う必要がある.
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