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特集 在宅透析
在宅血液透析
在宅血液透析の適応と意義
Indications and significance of home hemodialysis
佐々木 裕介
1
,
金山 由紀
1
,
小川 智也
2
SASAKI Yusuke
1
,
KANAYAMA Yuki
1
,
OGAWA Tomonari
2
1埼玉医科大学総合医療センター臨床工学部
2埼玉医科大学総合医療センター腎・高血圧内科/血液浄化センター
キーワード:
介助者
,
バスキュラーアクセス
,
治療環境
Keyword:
介助者
,
バスキュラーアクセス
,
治療環境
pp.472-476
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001270
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はじめに
在宅血液透析(home hemodialysis:HHD)は,患者および介助者が居住域で自ら血液透析を行うものである。通院による拘束を大きく緩和することができ,生命予後がよいとされる頻回および長時間透析を,自分の生活スタイルにあわせて実施することができる利点があることから,患者の生活の質(quality of life:QOL)や自主性の向上が期待できる治療である1)。実際にHHDを行っている患者の調査では,HHDを続ける理由として,QOLの向上が最も大きな要因として挙げられている。またHHDを導入する決断も,本人の強い意向によって決定されている方が多く,HHDに関する情報収集も自ら積極的に集めたという回答が最も多くあった2)。このようにHHDは,患者自身の強い意欲や積極的な努力により成り立つ治療となっている。
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