特集 在宅・長時間透析2023―快適で長生きするために
2.在宅血液透析を成功させるために必要なこと
長井 幸二郎
1
,
松下 鮎美
2
,
佐々木 智枝子
3
1静岡県立総合病院腎臓内科
2静岡県立総合病院検査技術・臨床工学室・臨床工学技士
3静岡県立総合病院人工透析室・看護師
キーワード:
在宅血液透析
,
自己責任
,
介助者
,
訓練
Keyword:
在宅血液透析
,
自己責任
,
介助者
,
訓練
pp.1041-1046
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002673
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在宅血液透析(HHD)は,患者が自らの責任と自己管理に基づき,介助者とともに医療施設において教育訓練を受けたうえで,患者居宅で行う血液透析治療である.長時間透析が可能,食事水分の制限が少ないといった利点がある一方,金銭面の負担,透析時間の調整や介助者が必要といった欠点がある.そのため,HHDの概要を前もって説明し,理解を求めていく.またHHDを継続するには,透析医療を医療者不在のなかで安全に施行していかねばならず,患者,医療者ともに協力して病態を整え,介助者も含めた生活環境を調整していくことが必要である.そのためにHHD開始前のみならず,開始後も相互の治療継続への意識共有と情報交換が大切である.
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