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特集 病因・病態生理から読み解く腎・泌尿器疾患のすべて
Ⅲ.尿細管・間質性・囊胞性疾患
16.尿細管性アシドーシス(RTA)
Renal tubular acidosis
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1
Miura Kenichiro
1
,
Hattori Motoshi
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
遠位尿細管性アシドーシス
,
近位尿細管性アシドーシス
,
アニオンギャップ
,
尿酸性化障害
,
重炭酸再吸収障害
Keyword:
遠位尿細管性アシドーシス
,
近位尿細管性アシドーシス
,
アニオンギャップ
,
尿酸性化障害
,
重炭酸再吸収障害
pp.175-180
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001020
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1 病因・病態
尿細管性アシドーシス(renal tubular acidosis:RTA)とは,糸球体障害がない,あるいは軽度の状態で,腎集合管における酸分泌または近位尿細管における重炭酸再吸収が障害され,アニオンギャップ(anion gap:AG)正常の代謝性アシドーシスを呈する疾患である。主にⅠ型,Ⅱ型,Ⅳ型があり,それぞれ遺伝性と二次性に分けられる(表1)。本稿では主にⅠ型とⅡ型のRTAについて解説する。
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