特集 腎疾患2
【輸液・電解質・酸塩基平衡】
【コラム⑬】尿細管性アシドーシス(RTA)—腎臓の役割からpRTA,dRTA,高カリウム性RTAを整理する
髙橋 直生
1
,
岩野 正之
1
Naoki TAKAHASHI
1
,
Masayuki IWANO
1
1福井大学学術研究院 医学系部門医学領域 病態制御医学講座 腎臓病態内科学分野
pp.236-244
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900525
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尿細管性アシドーシスとは,腎臓からの酸排泄障害,あるいはHCO3-の再吸収障害で生じ,アニオンギャップ正常の代謝性アシドーシスとして特徴づけられる。臨床の現場では,アニオンギャップを計算し,正常の代謝性アシドーシスであれば,下痢の次に考慮すべき疾患である。
本稿では,酸塩基平衡における腎臓の役割1)を簡単に説明してから,尿細管性アシドーシスの疾患概念,分類,臨床像,治療について概説する。
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