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特集 高血圧の病態と管理の最前線
各論―血圧にかかわる新しい薬剤
ARNI(sacubitril/valsartan)
ARNI(sacubitril/valsartan)
大石 充
1
OHISHI Mitsuru
1
1鹿児島大学心臓血管・高血圧内科学
キーワード:
ARNI
,
サクビトリル
,
バルサルタン
Keyword:
ARNI
,
サクビトリル
,
バルサルタン
pp.173-177
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000841
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はじめに
1980年代から1990年代にかけて,長時間作用型カルシウム拮抗薬(CCB),アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬およびアンジオテンシン受容体拮抗薬といった新しい機序の降圧薬の登場により,かなり多くの高血圧患者が安全かつ十分に降圧治療が得られるようになった。さらに2000年代に入って直接的レニン阻害薬が新規降圧薬として注目を浴びたが,エビデンスの不足などにより汎用されるに至っていない。サクビトリルバルサルタンは新しい機序の降圧薬として近年注目を浴びている降圧薬である。心不全の治療薬として大変注目を浴びていた薬剤が降圧薬として汎用されるようになりつつある。本稿では,作用機序とエビデンスからサクビトリルバルサルタンの今後の展望について述べてみたい。
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