特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
生化学検査
ARNI内服中のBNPはどのように解釈したらいい?
村上 敬規
1
,
木内 俊介
1
1東邦大学医療センター大森病院循環器内科
キーワード:
脳性ナトリウム利尿ペプチド
,
BNP
,
脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント
,
NT-proBNP
,
心房性ナトリウム利尿ペプチド
,
ANP
,
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬
,
ARNI
Keyword:
脳性ナトリウム利尿ペプチド
,
BNP
,
脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント
,
NT-proBNP
,
心房性ナトリウム利尿ペプチド
,
ANP
,
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬
,
ARNI
pp.667-671
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050667
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Point
◎心不全における脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の解釈には,BNP変動に影響を与える因子を踏まえ,臨床所見と合わせて判断することが重要である.
◎BNPと脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)はともにBNP前駆体(proBNP)から生成されるが,BNPはアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)により影響を受けるため,ARNI服用中ではその解釈に注意が必要である.
◎ANRI投与には,適応疾患による投与方法の差異と他剤からの切り替え方法に注意が必要である.

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