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特集 SLEとAAVの新展開
新規薬剤を中心に
③MPA/GPA アバコパン
Avacopan
勝又 康弘
1
KATSUMATA Yasuhiro
1
1東京女子医科大学医学部内科学講座膠原病リウマチ内科学分野
キーワード:
ANCA関連血管炎
,
顕微鏡的多発血管炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
アバコパン
Keyword:
ANCA関連血管炎
,
顕微鏡的多発血管炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
アバコパン
pp.973-978
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000781
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はじめに
アバコパンは,抗好中球細胞質抗体(antineutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連血管炎(ANCA-associated vasculitis:AAV)に分類される顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA),多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis:GPA)に対し,C5a受容体拮抗作用により治療効果を発揮する,ファーストインクラスの経口薬である。国際共同第Ⅲ相臨床試験(ADVOCATE試験)で良好な結果を得て,2021年9月にMPAおよびGPAを適応症として承認され,2022年5月25日に薬価基準に収載された。なお,米国では2021年10月に,欧州では2022年1月に承認されているが,AAVに対して正式に承認された薬剤としてはリツキシマブに次いで2剤目となる。
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