特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報
膠原病
ANCA関連血管炎(GPA,MPA,EGPA)の診療の基本と最新治療を教えてください
田巻 弘道
1
1聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Center
キーワード:
ANCA関連血管炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
GPA
,
顕微鏡的多発血管炎
,
MPA
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
EGPA
Keyword:
ANCA関連血管炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
GPA
,
顕微鏡的多発血管炎
,
MPA
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
EGPA
pp.1566-1570
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227806
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Point
◎ANCA関連血管炎は多発血管炎性肉芽腫症(GPA),顕微鏡的多発血管炎(MPA),好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の3つを含む疾患概念であり,中〜小型の壊死性血管炎である.
◎GPAでは中〜小型の壊死性血管炎に加えて,血管外の壊死性肉芽腫性炎症が特徴的であり,EGPAは中〜小型の壊死性血管炎に加えて,好酸球性の炎症を伴うことが特徴的である.
◎ANCA関連血管炎の診断においては,同様の症状を呈するような感染症の除外が重要となってくる.
◎GPAとMPAは,同様の薬剤を用いて治療をされるのに対して,EGPAはこれら2疾患とは異なる薬剤を用いて治療することもある.
◎GPA/MPAに対してC5a受容体拮抗薬は効果が期待でき,今後ステロイドを用いない治療もできるようになってくる可能性がある.
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