Japanese
English
特集 SLEとAAVの新展開
新規薬剤を中心に
①SLE リツキシマブ
Rituximab
住友 秀次
1
,
大村 浩一郎
1
SUMITOMO Shuji
1
,
OHMURA Koichiro
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 膠原病・リウマチ内科
キーワード:
リツキシマブ
,
LUNAR試験
,
EXPLORER試験
,
公知申請
Keyword:
リツキシマブ
,
LUNAR試験
,
EXPLORER試験
,
公知申請
pp.939-942
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000775
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はじめに
リツキシマブはキメラ型の抗ヒトCD20モノクローナル抗体であり,B細胞標的治療としてpre-B細胞から成熟B細胞までを除去する効果があり,B細胞性非ホジキンリンパ腫や多発血管炎性肉芽腫症,顕微鏡的多発血管炎に対して使用されている。その作用機序とオープンラベル試験で示された有効性から,治療抵抗性全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)とループス腎炎を対象とした2つの大規模ランダム化比較試験が行われた。しかし,期待に反して両者で有効性が示されなかったため,海外ではSLEに対する使用は承認されていない。一方,わが国では公知申請の結果,2023年3月に「既存治療で効果不十分なループス腎炎」に対して保険適用が認められた。本稿では,ループス腎炎を中心にリツキシマブの有効性について記載する。
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