特集 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
3.骨合併症の薬物治療(3)カルシウム受容体作動薬
谷口 正智
1
1福岡腎臓内科クリニック
キーワード:
副甲状腺ホルモン
,
calcimimetics
,
活性型ビタミンD
,
骨折
Keyword:
副甲状腺ホルモン
,
calcimimetics
,
活性型ビタミンD
,
骨折
pp.51-56
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002858
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2008年,カルシウム受容体作動薬(calcimimetics)としてシナカルセト塩酸塩が上市されて以降,それまで副甲状腺摘除術の適応であった重度の二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)においてもcalcimimeticsと活性型ビタミンD製剤の併用療法により内科的治療可能になった.副甲状腺ホルモン(PTH)管理目標値についてわが国は世界のガイドラインと比較して相対的に低い目標値を掲げており,このことがわが国の低い骨折罹患率につながっている可能性がある.骨折リスクを予防するという点で至適PTH管理方法として,calcimimeticsを中心にSHPT治療を行うことが重要であると考えられる.
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