特集 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
3.骨合併症の薬物治療(2)ビタミンD受容体作動薬
溝渕 正英
1
1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門
キーワード:
ビタミンD受容体作動薬
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
骨折
,
骨密度
Keyword:
ビタミンD受容体作動薬
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
骨折
,
骨密度
pp.46-50
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002857
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
かつてビタミンD受容体作動薬(VDRA)は二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)治療の中心的な役割を担っていた.CKD-MBDの疾患概念の提唱やcalcimimeticsが臨床応用されたことにより,SHPTはCKD-MBDの一病態と捉えられ,CKD-MBD診療におけるVDRAの役割も変わりつつある.VDRAは,SHPT管理や心血管石灰化対策にはcalcimimeticsとともに少量を併用することが有用であることが示されている.透析患者の骨合併症へのVDRAの有用性は明確化されておらず,どのような透析患者集団に有益あるいは有害であるのかなどの検討が今後の重要課題である.
Copyright © 2024, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.