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特集 囊胞腎
【多発性囊胞腎(ADPKDとARPKD)の診断】
若年者診断
Diagnostic strategy of ADPKD for young adult
倉重 眞大
1
KURASHIGE Mahiro
1
1東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
キーワード:
Mayoクラス分類
,
PROPKDスコア
,
VEO-ADPKD
,
遺伝子診断
,
遺伝的異質性
,
アレル異質性
Keyword:
Mayoクラス分類
,
PROPKDスコア
,
VEO-ADPKD
,
遺伝子診断
,
遺伝的異質性
,
アレル異質性
pp.518-523
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000325
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はじめに
常染色体顕性(優性)多発性囊胞腎(ADPKD)の実例MRI像を図1に示した。症例a,bは20~30代で末期腎不全(end stage kidney disease:ESKD)に至り透析導入した。生活習慣や血圧に留意をしていたがPKD1 truncating変異を有し,若年ながら進行の一途をたどった。一方,症例c,dは,いずれもPKD2変異をもち,腎機能が比較的保たれている高齢女性症例である。このように,ADPKDの進行には多様性があり,腎症にさほど悩まされることなく平均寿命以上の人生を全うする患者がいる反面,一部は進行症例となり,若年でのESKDをみることがある。
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