Japanese
English
症例
生検で診断確定したカルシフィラキシスの2例
Two cases of biopsy-proven calciphylaxis
松木 久住
1
,
池下 佳秀
2
,
戸田 孝之
3
,
松井 則明
3
MATSUKI Hisazumi
1
,
IKESHITA Kaho
2
,
TODA Takayuki
3
,
MATSUI Noriaki
3
1東京医科歯科大学 腎臓内科
2国立病院機構災害医療センター 腎臓内科
3茨城県厚生連土浦協同病院 腎臓内科
キーワード:
カルシフィラキシス
,
チオ硫酸ナトリウム
,
ワルファリン
Keyword:
カルシフィラキシス
,
チオ硫酸ナトリウム
,
ワルファリン
pp.1087-1090
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000217
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背 景
カルシフィラキシスは末期腎不全患者を中心として発症する,きわめて疼痛の強い紫斑形成とそれに続発する難治性皮膚潰瘍を主症状とする疾患である。潰瘍は下肢,体幹,陰茎などに好発し,潰瘍への細菌感染から敗血症に進展し,しばしば致死的な経過をたどる1,2)。病態として,真皮や皮下脂肪織の細動脈が石灰化し,虚血に陥り壊死,潰瘍化することが想定されており2),皮膚以外の臓器傷害の報告も散見される。依然として認知度は低く,カルシフィラキシスの診断から治療までを経験したため報告する。
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