Japanese
English
研究
人工知能を用いたテキストマイニングによる「慢性腎臓病」に関する医学中央雑誌収録症例・事例論文の考察
Consideration of case report articles in Japan Medical Abstracts Society on “chronic kidney disease” by text mining using artificial intelligence
喜多村 真治
1
,
辻 憲二
1
,
髙橋 謙作
1
,
福島 和彦
1
,
森田 峻史
1
,
和田 淳
1
KITAMURA shinji
1
,
TSUJI Kenji
1
,
TAKAHASHI Kensaku
1
,
FUKUSHIMA Kazuhiko
1
,
MORITA Takafumi
1
,
WADA Jun
1
1岡山大学大学院医歯薬学域 腎・免疫・内分泌代謝内科学
キーワード:
chronic kidney disease
,
text mining
,
artificial intelligence
,
Japan Medical Abstracts Society
,
case report
Keyword:
chronic kidney disease
,
text mining
,
artificial intelligence
,
Japan Medical Abstracts Society
,
case report
pp.787-793
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000157
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背 景
現在の医学の進歩は著しく,遺伝子治療,再生医療など新たな医療が提唱され,診断・治療も大きく変化してきている。それとともに新たな疾患・病態の解明も進み,疾患概念も変化してきている。そのような情報時代において学術論文数は2000年代に入り急増しており,症例報告や事例報告も増加している。しかし,そのような論文の増加に伴った医学症例・事例論文をすべて把握するには,情報量が多すぎ,かつ情報処理を行う時間もなく,その適切な情報の取捨選択は限られた時間のなかでは重要である。そのような現代において,来るべき次世代の社会としてSociety 5.0が提唱されている。Society 5.0では多くの知識や発見,情報が共有され,サイバー空間・フィジカル空間での人工知能(artificial intelligence:AI)などが適切な情報処理を行い,新たな価値を生み出すと考えられている。AIによる情報処理は多岐にわたり,その代表的なものに画像処理があり,乳がんや脳動脈瘤など,AIによる画像自動診断などがすでに臨床の場に導入されてきている。AIは画像のみならず文字情報も処理することが可能であり,そのなかでテキストマイニング技術は,文章(文字)を単語に分割し,それらの出現頻度や相関関係を分析し,必要な情報へと変換できる。テキストマイニングは,論文情報から創薬1,2,3)やワクチン開発4,5)に役立てられており,さまざまな場で使用されつつある。
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