Japanese
English
研究
透析患者の血圧管理と生命予後―当院実態からみた降圧目標のレベル設定と降圧薬によるコントロールの評価
Blood pressure control and survival in maintenance hemodialysis patients―evaluation of blood pressure and use of antihypertensive drugs based from our clinic
猪岡 英二
1
,
金野 孝彦
1
,
金沢 雅之
1
,
戸恒 和人
1
,
竹内 和久
2
,
関野 慎
1
INO-OKA Eiji
1
,
KONNO Takahiko
1
,
KANAZAWA Masayuki
1
,
TOTSUNE Kazuhito
1
,
TAKEUCHI Kazuhisa
2
,
SEKINO Makoto
1
1宏人会中央クリニック
2宏人会木町病院
キーワード:
慢性維持透析
,
生体インピーダンス解析
,
透析患者血圧管理
,
生命予後
Keyword:
慢性維持透析
,
生体インピーダンス解析
,
透析患者血圧管理
,
生命予後
pp.781-786
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000156
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緒 言
透析例の血圧管理は予後を左右する重要因子であるが,測定法や目標値に関してはいまだ疑問がある1)。日本透析医学会『血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン』においては,安定した維持透析例ではエビデンス不足ではあるものの透析前血圧140/90mmHg以下を目指すとしているが,その妥当性を示す報告はない2)。近年,透析技術や降圧薬治療が進歩し,血圧コントロールはかなり容易になり,改めてコントロールのあり方が問われている。筆者らは多周波数生体インピーダンス解析法(BIA)を用いて体液量を定量的に測定し,常時生理的範囲に保つと長期予後が改善することを示したが3),今回はこれに加え,透析前後の血圧と生命予後を解析し,目標血圧レベルの設定と降圧療法につき検討した。
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