Japanese
English
連載 内視鏡ビッグデータとICTを活用する・第12回(最終回)
下部内視鏡AIの現状
AI in colonoscopy
森 悠一
1,2
,
工藤 進英
2
,
三澤 将史
2
Yuichi Mori
1,2
,
Shin-ei Kudo
2
,
Masashi Misawa
2
1オスロ大学Clinical Effectiveness Research Group
2昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
人工知能
,
大腸内視鏡
,
病理
Keyword:
人工知能
,
大腸内視鏡
,
病理
pp.261-265
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001876
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はじめに―大腸内視鏡検査の質をAIで改善する?
大腸内視鏡検査は,他の内視鏡モダリティ(上部内視鏡検査・ERCP・EUS・小腸内視鏡など)と比べて,検査の質が患者の重要な予後,すなわち将来の癌罹患率や癌死亡率に直接の影響を及ぼすことが多数の前向き研究で確認されている1)。このような検査の質を保証するためには,まずは,科学的に実証されている検査の質指標(通称,Quality Indicator)を認識し,その一つひとつについて改善していくことが重要である。Kaminskiらは,欧州内視鏡学会のステートメントのなかで,重要なQuality Indictorとして,下記の7項目をあげている1)。
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