Japanese
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特集 全身性疾患を見逃すな!―内視鏡所見から読み解く―
[食道病変を生じる全身性疾患]
多発する粘膜下腫瘍・壁肥厚―Alport症候群に合併した食道平滑筋腫症―
Multiple subepithelial lesions/wall thickening in the esophagus: Alport-leiomyomatosis syndrome
小林 祥司
1
,
久野 徹
1
,
佐藤 公
2
Shoji Kobayashi
1
,
Toru Kuno
1
,
Tadashi Sato
2
1山梨大学医学部消化器内科
2JCHO山梨病院消化器内科
キーワード:
びまん性食道平滑筋腫症
,
Alport症候群
Keyword:
びまん性食道平滑筋腫症
,
Alport症候群
pp.830-832
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001470
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典型的な内視鏡像
Case
20歳台女性。咽頭痛と発熱を主訴に近医を受診し,胸部CTで偶発的に広範な食道拡張と壁肥厚を指摘された(図1b)。幼少期より血尿と尿蛋白の指摘があった。家族歴に特記事項なし。内視鏡では食道から噴門にかけて,びまん性に粘膜下腫瘤が多発していた(図2)。食道の内腔は拡張し,蛇行を伴う。食物残渣はごく少量であった。食道粘膜の表層には明らかな不整発赤やびらんはみられなかった。超音波内視鏡では広範囲に低エコー腫瘤が観察された。その他,CTでは子宮筋腫の多発も認められた。
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