Japanese
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特集 膵癌の早期発見・早期診断を目指して
[各論]
膵癌早期診断のための病理診断
Pathological diagnosis aimed at early-stage pancreatic cancer
内藤 嘉紀
1
,
佐々木 健司
2
,
谷川 雅彦
3
,
中山 正道
3
,
島松 裕
4
,
宮﨑 大貴
5
,
久下 亨
5
Yoshiki Naito
1
,
Kenji Sasaki
2
,
Masahiko Tanigawa
3
,
Masamichi Nakayama
3
,
Yutaka Shimamatsu
4
,
Daiki Miyazaki
5
,
Toru Hisaka
5
1久留米大学病院臨床検査部
2JA尾道総合病院病理研究検査科
3久留米大学医学部病理学講座
4久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
5久留米大学医学部外科学講座肝胆膵外科部門
キーワード:
早期膵癌
,
病理
,
細胞診
Keyword:
早期膵癌
,
病理
,
細胞診
pp.737-741
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001442
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はじめに
膵癌は予後不良な悪性腫瘍であり,本邦における死亡率は男女ともに上昇傾向にある。要因として,膵臓は厚さ2~3cm程度の薄い臓器であるため,膵癌発生後早期に周囲組織へ浸潤する。特に,解剖学的な特徴より門脈や腹腔動脈を主要とする大型脈管系への浸潤を生じやすいため,手術不能になることが原因の一つとされている。そのため,膵癌の早期発見が生命予後の改善のために重要となる。
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