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特集 膵癌の早期発見・早期診断を目指して
[各論]
膵癌早期発見における検診の現況と課題―リスク因子を踏まえて―
Current status and challenges of screening program for the early detection of pancreatic cancer based on risk factors
佐上 亮太
1,2
,
錦織 英史
2
,
佐藤 孝生
2
,
森 英輝
3
,
水上 一弘
1
,
村上 和成
1
Ryota Sagami
1,2
,
Hidefumi Nishikiori
2
,
Takao Sato
2
,
Hideki Mori
3
,
Kazuhiro Mizukami
1
,
Kazunari Murakami
1
1大分大学医学部消化器内科学講座
2大分三愛メディカルセンター消化器内科
3中頭病院消化器内科
キーワード:
早期膵癌
,
膵癌検診
,
リスク因子
Keyword:
早期膵癌
,
膵癌検診
,
リスク因子
pp.764-767
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001448
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はじめに
膵癌は日本の癌死の第4位であり,年間死亡者数は37,000人を超える1)。新規罹患者数も増加の一途をたどっており,消化器内科医として最も発見に注力すべき癌の一つと考えられる。抗癌薬治療は一昔前よりは選択肢が増え,治療成績も向上してはいるが,5年生存率はいまだ低い状況が続いている。予後改善の因子として最も注目されているのが早期発見であり,日本のさまざまな地域で膵癌早期診断プロジェクトが組まれ,一定の成果をあげている。今後この活動を市,県,全国と幅広く普及させていくためには検診システムの確立が必要である。日本の膵癌検診の現況と課題について概説する。
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