特集 胆膵の画像・内視鏡診断の進歩―早期診断と正確な診断のために
1.膵癌早期診断 ―放射線診断の立場から
中井 雄大
1
1東京大学医学部附属病院放射線科
キーワード:
早期膵癌
,
CT
,
MRI
,
画像診断
Keyword:
早期膵癌
,
CT
,
MRI
,
画像診断
pp.1599-1608
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002863
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
膵癌の予後を改善させるうえで重要な戦略の一つが,早期の時点で診断し治療することである.CT・MRIで早期の膵癌自体を描出するのは困難だが,腫瘍あるいは前癌病変に伴う間接所見として膵管径の変化(必ずしも上流の拡張は伴わない),分枝膵管拡張/囊胞,限局性膵萎縮などに注目する必要がある.適切なプロトコルでの撮影と,常に膵癌スクリーニングを意識して読影を行うことで進行膵癌患者を減らせるかもしれない.
Copyright © 2023, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.