Japanese
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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
消化管ポリポーシスと類似ポリープ
若年性ポリープ
Juvenile polyp
岡田 優子
1
,
佐野 直樹
2
,
横山 孝二
1
,
矢野 智則
3
Yuko Okada
1
,
Naoki Sano
2
,
Koji Yokoyama
1
,
Tomohiro Yano
3
1自治医科大学小児科学
2自治医科大学病理学・病理診断部
3自治医科大学消化器内科学
キーワード:
過誤腫性ポリープ
,
ポリペクトミー
,
腸重積
Keyword:
過誤腫性ポリープ
,
ポリペクトミー
,
腸重積
pp.546-547
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001353
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疾患の概要
若年性ポリープは,病理組織学的に過誤腫性ポリープに分類される非腫瘍性消化管ポリープである。成因は炎症やアレルギー,感染などが考えられているが明らかでない。一般に10歳未満の小児にみられるが,中年期の成人に孤発的に生じることもある。病変の好発部位は直腸およびS状結腸であるが,バルーン内視鏡やカプセル内視鏡などの小腸内視鏡検査の登場により孤発性の小腸若年性ポリープの報告例も散見されるようになり,これまでに数例の報告がある1, 2)。診断の契機は,幼児では血便,成人では便潜血陽性の精査が多いが,小腸の若年性ポリープでは腸重積症や鉄欠乏性貧血が診断の契機になることがある。
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