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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
消化管ポリポーシスと類似ポリープ
Peutz-Jeghers型ポリープ
Peutz-Jeghers type polyp
大塚 和朗
1
,
山本 浩平
2
Kazuo Ohtsuka
1
,
Kouhei Yamamoto
2
1東京医科歯科大学病院光学医療診療部
2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科器官システム制御学講座人体病理学分野
キーワード:
出血
,
過誤腫
,
ポリペクトミー
Keyword:
出血
,
過誤腫
,
ポリペクトミー
pp.542-543
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001351
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疾患の概要
19番染色体上のSTK11遺伝子の変異によるPeutz- Jeghers症候群(PJS)は消化管ポリポーシスと粘膜皮膚色素沈着を特徴とする常染色体顕性遺伝性疾患である1)。ポリープは食道を除く全消化管に多発する。病理組織学的には過誤腫であり,粘膜筋板の樹枝状増生,腺管の延長と増生などが特徴的所見である。一方,単発のPeutz-Jeghers(PJ)型の過誤腫性ポリープが形成されることがある2)。S状結腸や十二指腸の報告例が多いが,稀に空腸や回腸にも形成される3)。出血や腸重積をきたすことがあり切除の対象となる。バルーン内視鏡により小腸病変も内視鏡的治療の対象となった。
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