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特集 大腸内視鏡のトラブルシューティング
[治療内視鏡のトラブルシューティング]
【Note】大型ポリープが肛門から取り出せない
What should we do when the resected polyp is too large to be retrieved through the anus?
森岡 晃平
1,2
,
飽本 哲兵
2
,
矢作 直久
2
,
加藤 元彦
3
Kohei Morioka
1,2
,
Teppei Akimoto
2
,
Naohisa Yahagi
2
,
Motohiko Kato
3
1慶應義塾大学医学部消化器内科
2慶應義塾大学医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
3慶應義塾大学医学部内視鏡センター
キーワード:
大腸ポリープ
,
摘出
,
ESD
Keyword:
大腸ポリープ
,
摘出
,
ESD
pp.395-397
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001282
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病変の一括取り出しの重要性
大腸ESDは近年,一般に普及しており,10cmを超えるような大型の病変に対しても行われるようになった。ESDは低侵襲かつ一括の標本を得ることができるため切除検体の詳細な病理学的評価が可能となり,根治性や追加治療の要否について検討できるため,診断的治療として行われることもある。大型の大腸病変は,担癌率が上昇することが知られており,より病理学的な検査の重要性は高まる。病理学的検査において,病変を一括切除し,一括の検体として深達度,脈管侵襲や切除断端の評価を行うことが重要である。したがって,大型病変の肛門からの取り出しにおいても,一括で切除した検体を分断することなく,一括の検体として取り出すことが重要となる。
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