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特集 基本が大切 胃内視鏡診断
[各論]
ピロリ胃炎と胃炎の京都分類を修得しよう!
Diagnosing H. pylori infection utilizing the Kyoto Classification of Gastritis
井上 和彦
1
Kazuhiko Inoue
1
1淳風会健康管理センター
キーワード:
Helicobacter pylori
,
胃炎の京都分類
,
内視鏡診断
Keyword:
Helicobacter pylori
,
胃炎の京都分類
,
内視鏡診断
pp.197-208
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001229
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はじめに
1983年に発見されたHelicobacter pylori(以下ピロリ)によって,上部消化管疾患の考え方が大きく変わった。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主たる原因はピロリ感染胃炎であり,除菌により再発が抑制され,本邦での4,000例を超える多施設共同研究1)では除菌後の年間再発率は十二指腸潰瘍で1.6%,胃潰瘍で2.3%と非常に低率であったと報告されている。最近ピロリ未感染胃癌が注目され,人間ドックや胃がん検診のスクリーニングで遭遇することも稀ではないが,胃癌の多くはピロリ感染に伴う炎症や萎縮を背景として発生することに相違はない。したがって,ピロリ胃炎の内視鏡診断は非常に重要である。
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