消化管がん検診・スクリーニングの手引き
Ⅲ 胃がん検診・スクリーニング ❹ 胃内視鏡検診 ② 問 診と胃炎の京都分類によるリスクを考慮した胃がん内視鏡検診
間部 克裕
1
1淳風会健康管理センター倉敷
キーワード:
胃がん内視鏡検診
,
リスク
,
胃炎の京都分類
Keyword:
胃がん内視鏡検診
,
リスク
,
胃炎の京都分類
pp.918-922
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001862
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1960年の胃がん死亡数は42,750人で,全がん死亡数93,773人の45.6%とほぼ半数を占めており,胃がんは国民病といわれていた.2010年,2019年で胃がん死亡,全がん死亡数はそれぞれ,50,136人で353,499人の14.2%,42,931人で376,425人の11.4%と全がん死亡数の増加に伴い割合は低下しているが,胃がん死亡数は5万人前後で推移し,2011年以降は減少傾向にあるが4万人以上が毎年胃がんで亡くなっている.このようななか,世界でも最も早い1960年代から全国各地で間接胃X線検査による胃がん検診が開始され,1983年の老人保健法(老健法)により全国で対策型胃がん検診が開始された.その後長期間にわたり胃X線検査のみ認められていたが,内視鏡検診による死亡率減少効果が示され,2014年度のガイドライン改訂版で内視鏡検査が胃X線検査と共に対策型胃がん検診として認められた.
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