Japanese
English
特集 大腸腫瘍に対する外来内視鏡治療を極める
[直腸NETに対する外来内視鏡治療]
直腸神経内分泌腫瘍の診断と内視鏡治療適応
Diagnosis and indication for endoscopic resection in rectal neuroendocrine tumors
鈴木 啓太
1
,
千野 晶子
1
Keita Suzuki
1
,
Akiko Chino
1
1がん研有明病院下部消化管内科
キーワード:
直腸NET
,
内視鏡診断
,
内視鏡治療
Keyword:
直腸NET
,
内視鏡診断
,
内視鏡治療
pp.1469-1474
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000934
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
直腸神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)は比較的稀な疾患であるが,内視鏡機器の進歩や,診断方法の啓蒙とともに近年発見される機会は増えている。本邦では2015年に膵・消化管神経内分泌腫瘍診療ガイドラインが発刊された。2019年には第2版が発刊され,直腸NETの診断と治療に関して一定の指針が示されているが,症例集積はいまだ十分とはいえず,外来内視鏡治療が可能な病変に関しては言及されていない1)。本稿では,直腸NETに対する通常内視鏡,EUSによる診断方法および,臨床病理学的特徴にもとづいた内視鏡治療の適応について概説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.