Japanese
English
特集 胃良性疾患の近未来
[薬剤関連疾患]
NSAIDsおよび低用量アスピリン
Gastric injury associated with use of NSAIDs or low-dose aspirin
水上 一弘
1
,
小坂 聡太郎
1
,
堤 康志郎
1
,
高橋 晴彦
1
,
福田 健介
1
,
岡本 和久
1
,
小川 竜
1
,
兒玉 雅明
2
,
村上 和成
1
Kazuhiro Mizukami
1
,
Sotaro Ozaka
1
,
Koshiro Tsutsumi
1
,
Haruhiko Takahashi
1
,
Kensuke Fukuda
1
,
Kazuhisa Okamoto
1
,
Ryo Ogawa
1
,
Masaaki Kodama
2
,
Kazunari Murakami
1
1大分大学医学部消化器内科
2大分大学医学部先進医療科学科
キーワード:
NSAIDs
,
低用量アスピリン
,
消化性潰瘍
Keyword:
NSAIDs
,
低用量アスピリン
,
消化性潰瘍
pp.1075-1079
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000844
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はじめに
日本における消化性潰瘍の2大原因として,Helicobacter pylori(H. pylori)と非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)があげられるようになって久しい。さらにH. pyloriの非感染人口の増加に加え,除菌療法の普及によりH. pylori関連胃潰瘍が減少している一方で,人口の高齢化に伴い循環器疾患や整形外科疾患をもつ患者が増え,低用量アスピリン(low dose aspirin:LDA)を含めたNSAIDsの使用頻度が増加しているため,今後NSAIDsに関連した消化性潰瘍の割合が明らかに多くなることが予測されている1)。
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