徹底分析シリーズ NSAIDsを知る・使いこなす
NSAIDsの作用機序:アスピリンを中心に
丸山 征郎
1
Ikurou MARUYAMA
1
1鹿児島大学医歯学総合研究科 血管代謝病態解析学
pp.656-658
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100138
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非ステロイド性抗炎症薬nonsteroidal anti-inflammatory drugs(NSAIDs)には抗炎症,解熱,鎮痛などの作用があり,臨床では最も頻用される薬物の一つである。しかし,この薬物には,胃潰瘍をはじめとするNSAIDs誘発性胃腸障害NSAID-inducedgastroenteropathy1)のほか,出血傾向など,場合によっては重篤な副作用の生じる頻度も高く,注意を要する薬物でもある。
NSAIDsは構造上,図1にように分類される。本稿ではこのうち代表的なアスピリンについて,その作用機序など,薬理学的側面を概説する。
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