特集 耳鼻咽喉科と薬の副作用-薬物副作用マニュアル-
【耳鼻咽喉科・頭頸部外科医が処方する薬物による副作用】
NSAIDs
永野 広海
1
Hiromi Nagano
1
1鹿児島大学医学部付属病院耳鼻咽喉科
キーワード:
副作用
,
NSAIDs
,
胃腸障害
Keyword:
副作用
,
NSAIDs
,
胃腸障害
pp.451-455
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001550
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はじめに
非ステロイド系消炎鎮痛薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)は,ステロイド以外で抗炎症作用を持つ薬剤群の総称で,実臨床において頻繁に使用されている。作用機序はアラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase:COX)を阻害することでプロスタグランジン(prostaglandin:PG)類の合成を抑制することで抗炎症,解熱,鎮痛,抗血栓などの多様な効果を発揮する。しかしNSAIDsは効果の反面,多様な副作用もあり,理解したうえで処方する必要がある。

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