Japanese
English
特集 膵囊胞マネージメント,これ一冊
[非腫瘍性囊胞性疾患(膵炎後を中心に)]
壊死性膵炎後の被包化壊死に対する外科治療
Surgical treatment for walled-off necrosis after necrotizing pancreatitis
竹山 宜典
1,2
Yoshifumi Takeyama
1,2
1近畿大学名誉教授
2大阪暁明館病院
キーワード:
壊死性膵炎
,
感染性被包化壊死
,
ステップアップアプローチ
,
外科的ネクロセクトミー
Keyword:
壊死性膵炎
,
感染性被包化壊死
,
ステップアップアプローチ
,
外科的ネクロセクトミー
pp.890-895
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000800
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はじめに
重症急性膵炎の治療は過去30年で大きく変遷を遂げた。20世紀終盤に,壊死性膵炎に対する外科治療の術式,適応と時期が議論され,21世紀の初頭には感染を合併した感染性膵壊死に対して待機的に壊死部切除術を施行することがコンセンサスとなった。しかし,その後のさまざまな低侵襲治療の導入により,現在では外科治療は感染性膵壊死に対する治療のなかで最終手段と位置づけられている。本稿では,上記の歴史的経緯を含めて,急性膵炎後に生じる囊胞様病変である被包化壊死(walled-off necrosis:WON)に対する外科治療の適応と実際を紹介する。
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