Japanese
English
症例報告
被包性脂肪壊死性小結節(菊池)の1例
A case of encapsulated fat necrosis (Kikuchi)
筒井 真人
1
,
山本 明美
1
,
松尾 忍
1
,
飯塚 一
1
Masato TSUTSUI
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
,
Shinobu MATSUO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
キーワード:
被包性脂肪壊死性小結節
,
膜嚢胞性病変
,
mobile encapsulated lipoma
Keyword:
被包性脂肪壊死性小結節
,
膜嚢胞性病変
,
mobile encapsulated lipoma
pp.705-707
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901279
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52歳男性の右膝蓋部に生じた被包性脂肪壊死性小結節の1例を報告した.臨床的には,3cmの範囲で直線状に可動性を有する自覚症状のない単発性の皮下小結節で,摘出した小結節は黄白色,表面平滑で軟骨様の硬さを有していた.同部に外傷・注射の既往はなく,数の変化も認められなかった.組織学的には厚い結合織により被包された蜂巣状膜様構造を呈しており,唐草模様状あるいは絨毛状構造を有する部分も認められた.パラフィン切片を用いた各種脂肪染色が陽性で膜嚢胞性病変(那須)に一致する所見と考えられた.
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