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特集 膵頭十二指腸切除の完全ガイド—定型術式から困難症例への対処法まで
困難症例に対する手技・対処法
膵炎,被包化膵壊死(WON)の既往のある症例に対するPD
Pancreatoduodenectomy(PD)after severe acute pancreatitis: for the first challenge of PD surgery in a severe distress situation
山田 大作
1
,
小林 省吾
1
,
岩上 佳史
1
,
富丸 慶人
1
,
秋田 裕史
1
,
野田 剛広
1
,
後藤 邦仁
1
,
土岐 祐一郎
1
,
江口 英利
1
Hidetoshi EGUCHI
1
1大阪大学大学院消化器外科学
キーワード:
手術手技
,
膵頭十二指腸切除術
,
重症急性膵炎後手術
Keyword:
手術手技
,
膵頭十二指腸切除術
,
重症急性膵炎後手術
pp.1447-1451
発行日 2020年12月20日
Published Date 2020/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213214
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【ポイント】
◆ERCP後膵炎や腫瘍による閉塞性膵炎を合併した後,膵頭十二指腸切除術を施行する症例をしばしば経験する.
◆重症急性膵炎を合併した症例では,膵臓周囲に強い癒着を伴って手術が非常に困難となるため,より慎重な手術操作が必要であり,腫瘍状況が許すのであれば3か月以上の待機期間をおき,炎症の収束を待って手術を行うことが推奨される.
◆手術時には,上腸間膜動脈・総肝動脈を術早期に遊離させて手中に収めることが可能な状態としたうえで,最も癒着の強い部位を最終剝離点とし,この周囲を剝離していくことで,安全に慎重に手術を進めることが肝要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年12月末まで)。
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