特集 内視鏡治療の偶発症と対策
Ⅹ.偶発症の対応におけるKnack and pitfall(2)切除後潰瘍と穿孔縫縮法のコツと注意点 d.OTSC
村元 喬
1
,
大圃 研
1
,
木本 義明
1
,
小西 隆文
1
,
石井 鈴人
1
,
小川 さや香
1
,
根岸 良充
1
,
瀧田 麻衣子
1
,
酒井 英嗣
1
1NTT 東日本関東病院消化器内科
キーワード:
大腸ESD
,
穿孔
,
筋層損傷
,
縫縮法
,
OTSC
Keyword:
大腸ESD
,
穿孔
,
筋層損傷
,
縫縮法
,
OTSC
pp.197-201
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000175
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大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)は,その有効性と安全性が認められ2012 年4 月より保険収載された.技術が向上するにつれて,以前であれば内視鏡治療を断念し,手術を選択せざるをえなかった病変に対しても,ESD が施行されるようになってきた.安全で確実に治療を行うためには,穿孔などの偶発症が起こった際にも,迅速に対応できるトラブルシューティングがより重要となる.このことからも万が一,クリップで閉鎖困難な穿孔や筋層の損傷が起こった場合の縫縮法の一つとして,OTSC(Over-The-Scope Clip)システムの特徴や実際の手技を理解しておくことが肝要である.
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