Japanese
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特集 GERDを極める
[各論 病態と診断]
【Note】GERDにEndocytoscopyは役立つか?
Is endocytoscopy useful for the evaluation of GERD?
熊谷 洋一
1
,
田久保 海誉
2
,
川田 研郎
3
,
松山 貴俊
1
,
石田 秀行
1
Youichi Kumagai
1
,
Kaiyo Takubo
2
,
Kenro Kawada
3
,
Takatoshi Matsuyama
1
,
Hideyuki Ishida
1
1埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
2東京都健康長寿医療センター老年病理学
3東京医科歯科大学食道胃外科
キーワード:
endocytoscopy system
,
超拡大観察
,
逆流性食道炎
Keyword:
endocytoscopy system
,
超拡大観察
,
逆流性食道炎
pp.633-636
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000736
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はじめに
超拡大内視鏡エンドサイトスコープ(endocytoscopy:EC)はわれわれの基礎研究をもとに2003年に第一世代プロトタイプが開発された1)。以降改良を重ね2018年に市販された上部消化管用ECであるGIF-H290ECは連続して最大500倍まで倍率を上げることができる2)。さらに本体内蔵の1.8倍デジタルズームを使うことで最大900倍まで倍率を上げることが可能で,核形態の詳細な観察が可能である。ハイビジョンとなり外径も9.7mmと通常スコープとほぼ同様の仕様となったため,スクリーニング検査でもGIF-H290ECを多用するようになった。これにより検査中に遭遇する多くの食道病変を超拡大観察することが可能となり,生体内で700例以上のECによる細胞の観察を行い病理組織との対比を行ってきた。われわれの検討結果より逆流性食道炎においても病理組織像を反映する特徴的なEC像が得られることがわかった。本稿では逆流性食道炎のEC観察について詳述する。

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